このページには、ドラマ「BOSS 2ndシーズン 1話」のあらすじが書かれています。
ネタバレがありますので、
まだ本作を観たことが無い人は読まない方がいいと思います。
それでも読みたい方は、
ネタバレがあることを納得の上で、
全て自己責任でお読みください。
■BOSS 2ndシーズン 1話あらすじ
~~CASE01 最強の女刑事が帰ってきた~~
野立信次郎(竹野内豊)が、相変わらず軽い感じで前シーズンの後日談を解説。
それによると──
──2年前。
警視庁の裏金汚職問題に巻き込まれ、
大澤絵里子(天海祐希)が室長を務めた警視庁捜査一課
「特別犯罪対策室」は解散、絵里子は責任を取ってアメリカへ渡ることが決まった。
そして、絵里子が旅立とうと空港にいたとき、絵里子の同期にして上司、
対策室の生みの親でもある参事官補佐・野立信次郎から連絡が入った。
反政府組織「黒い月」が、警察組織のトップである国家公安委員長・黒原健蔵(西田敏行)を
次の狙撃ターゲットにした、と犯行声明を出したというのだ。
しかも、今日行われるイベントで狙われる可能性が高いという。
野立は、対策室のメンバーたちを会場に向かわせたから、
絵里子にも急行しろ、と指示。
絵里子もそれを了承する。
同じ頃、かつて絵里子らが逮捕し、
現在護送中だった「黒い月」のトップ・高倉龍平(反町隆史)が脱走していた。
イベント会場に着いた絵里子は、
黒原に自分と一緒に避難してほしいと告げるが、
黒原は警察のトップが逃げるわけにはいかない、
と悠然とした態度を崩さない。
一方、対策室の木元真実(戸田恵梨香)は
会場後方のビルで時限爆弾を発見し、処理をはじめる。
片桐琢磨(玉山鉄二)、山村啓輔(温水洋一)、
花形一平(溝端淳平)、岩井善治(ケンドーコバヤシ)らは、
手分けをして人々を避難させたり、不審者を捜したりしていた。
そんななか、真実は爆弾の処理を完了し絵里子に報告するが、
よく見ると、それはコミックを重ねて作られたニセの爆弾だった。
と、そのとき、絵里子は、銃のスコープの反射を感知。
とっさに、黒原に覆いかぶさるが、
その前に黒原は左わき腹と左腕に銃弾を受けてしまう。
絵里子の報告を受け、片桐は銃が発射された場所に急行。
しかし、すでに犯人の姿はなかった。
その後、重傷を負った黒原は辞職を余儀なくされた。
黒原狙撃の責任を取らされ、対策室は再び解散、
木元真実は新島への転属になる。
そして絵里子はアメリカへ渡った。
──それから、2年。
絵里子と対策室のメンバーの活躍のおかげで出世し、
参事官となった野立は、さらなる出世を目論んでいた。
その一環として、ある重要事件を引き受けることになった。
そして、特別犯罪対策室を復活させたのだった。
ニューヨークから颯爽と帰国し「あ~うどん食べたい」などとつぶやく絵里子。
彼女の帰国で、物語は始まる。
帰国後、早速泥酔し、警官の人形を自宅へ持ち帰り、グッスリと眠っていた絵里子。
訪ねてきた野立に、その性癖を叱られつつも、特別犯罪対策室の復活を告げられる。
「集めるぞ、あのメンバーを。お前が解散させた、あのメンバーだよ。」
射撃訓練で銃を撃ちまくる片桐琢磨。
捕まえた若いヤクザの男にキスを迫る岩井善治。
万引きしたイマドキ女子学生にヘタな説教をして、逆にからかわれる花形一平。
犯罪者を逮捕したはいいものの、パトカーに乗せ忘れる山村啓輔。
解散し、それぞれの仕事(趣味?)に従事しているメンバーに、次々と辞令が降りる。
警視庁の一室にある一室に、かつてのメンバーが勢ぞろいする。一人を除いて…。
そして、新たなメンバーとして、
沼田良美(釈由美子)、田所幸子(長谷川京子)が加わった。
特別犯罪対策室復活の要因となった「ある重要事件」とは、
刑法39条により無罪となった鬼塚五郎が殺害されたこと。
片桐・花形と殺害現場に来た絵里子は、
犯人の動機を「鬼塚への恨みか、無罪にした司法制度への怒り」と思考をめぐらす。
現場付近には物証が多数残っており、犯人特定は早いものと思われた。
現場のマンションから出たとき、3人はマンション入り口においてあった花束を発見する。
花は既にしおれ、枯れかけていた…。
事件の捜査で、マンションの監視カメラに映っていた映像を確認する絵里子。
映像の中には犯人らしき人物は映っていなかったので、
犯人はベランダから侵入したものと推測された。
絵里子が花束が置かれた映像に気づく。
しかし、置いた人物は壁が邪魔になっており映っていない。
日時は2011/04/14 20:32:19。
いぶかしむ様子の絵里子。
一方、殺された鬼塚を怨む人間は手帳にびっしりと書かれるほど。
その中から特定するのは非常に難しい。
絵里子のことをぶつくさ言う岩井・山村だったが、
そこへ資料を届けに来た沼田良美が来る。
山村が「ツブヤイター(現実でのツイッターのこと)」を始めたため、
話がツブヤイターに変わり、
ツブヤイターを通して、メンバーの趣味もわかる。
それだけでなく、鬼塚を殺害したと思われる犯人のつぶやきまで判ってしまう。
花屋で花を買い、入院中の黒原健蔵を見舞う絵里子。
そこには、黒原の娘の理香もいた。
娘は、絵里子お茶を出しつつも、絵里子が気に入らないらしく、
コンビニにいくと言って、病室を出て行く。
ここで、新島に飛ばされたと思われた木元真実は、
実は、自ら転属を希望したことが判明する。
決め手となる物証が無く、何の収穫もないかと思われたが、
絵里子の名を語る犯人の犯行声明のつぶやきがツブヤイターに投稿される。
メンバーが珍妙な「~なう」というギャグを語る中、収穫を得られないメンバーに対して、
前述の「花束が置かれた映像」を見せ、花束が置かれた時間が、
犯行時刻よりも前であることを示し、花束を置いたのが犯人である可能性が高いことを告げた。
その最中、新たなつぶやきが投稿され、それには
「品川区でまた一人、処刑した…」
という犯行声明が書かれていた!
被害者は田中和夫。
殺人で逮捕されたが刑法39条で減刑となった男で、出所したとたんに殺された。
鬼塚と同じく、刑法39条が適用された犯罪者である。
捜査関係者でごった返す中、フードを被った人物がたたずむ。
鬼塚の時と凶器が一致、犯行前に花束が置かれていたのも同じ。
同一犯であることが判明した。
しかし、犯人が投稿したと思われるツブヤイターの登録メールアドレスはフリーで、
犯人特定には至らない。
絵里子は、正義感に駆られたミッションタイプの犯人であると推測する。
また、野立は「絵里子に恨みを持つ者」とも推測した。
そして、ツブヤイターの画像から判断して、極めて絵里子に近い関係者の人物であることに着目した。
そこで、かつての同僚で現在は代議士秘書の森岡博が犯人と目星をつけ、
森岡を訪ねるが…空振りだった。
また、ツブヤイターの絵里子の画像も、鑑定の結果、雑誌などからコピーして使用した形跡があり、
犯人特定には至らなかった。
2年前の事件で特別犯罪対策室がマスコミにクローズアップされ、
様々な週刊誌に様々な記事が載っていたのだ。
新メンバーも含め、皆が揃っている中、岩井は、
やっぱり絵里子に恨みがあるヤツの犯行と嫌味っぽく言うが、
野立は、それならここにいる全員だろと、遠まわしに絵里子をフォローする。
絵里子は
「出来の悪い部下と上司に囲まれて殺意を感じているのは私の方。」
「そんなこと言ってる暇があったら捜査する!」
と淡々と語る。
なんだかんだいっても、彼女のリーダーシップに
押されながらも、メンバーは言うことをきくのだった。
かつて殺人事件を起こし、
刑法39条を理由に釈放または減刑された人物のリストを手に、
捜査は続けられる。
かつてのメンバーたちは、木元が新島に行った真実をまだ知らないため、
特に岩井・山村の二人は、絵里子に対する不信感をぬぐい切れないが、
「誰かが責任を取らなければならない」と野立は諭す。
そして、特別犯罪対策室を復活させた理由は、野立の合コン用員が必要だったからとも言う。
愕然とする岩井・山村の二人だった。
ツブヤイターでの書き込みが続く中、未だに犯人の手掛かりが掴めないことに対し、
野立の上司は苛立ちを隠さない。
野立は、このツブヤイターの件がマスコミに洩れないように秘匿し、
捜査に支障が出ないようにするという。
しかし、フォロワーが加速度的に増えていることを懸念している上司の気分は良くないようだった。
そんな中、対策室のパソコンがハッキングされ、
対策室のバカどもへ
まだこんなことをやっているのか?
これ以上被害者を増やしていいのか?
また犠牲者が出たぞ
という文章が表示される。
その直後にツブヤイターで犯行声明がつぶやかれる!
「目黒区でまた一人、処刑した…」
今度の被害者も、やはり刑法39条で釈放された犯罪者。
刑法39条を理由に釈放または減刑された人物のリストに載っていた人物だった。
そして、ここにもフードを被ったいかにも怪しい人物が現れる。
対策室は犯人の犯行現場の規則性に目をつけ、捜査を進める。
規則性さえわかれば、犯人の次の犯行現場を予測できる。
誰かから携帯で電話を受けた絵里子は、メンバーに品川駅周辺を捜索させ、
リストの中から選んだ4人を保護するよう支持する。
そして、4人のうちの一人を見つけ、保護しようとしたところに、
ケータイを持った怪しい人物が現れる。
銃を向けて静止させるが、なんとその人物は、新島にいるはずの木元だった!
そして、さらにフードを被った人物が現れ、逮捕すると、
その人物は入院している黒原健蔵の娘の理香だった!
絵里子は木元に頼んで、携帯からのツブヤイターへの発信場所の規則性を予測させてたのだった。
そのために、一時的にこちらへ呼び寄せたのだという。
一方、理香はMITで応用数学を学び、アメリカのハッキングコンテストで優勝するほどのハッカー。
かつて父を守りきれなかった絵里子がマスコミにもてはやされたのをうらみ、
対策室のPCをハッキングして文章を表示させたり、独自に犯人の行動を分析して規則性を見出し、
現場を予測して来ていたのは確かに彼女だった。
しかし、彼女は一連の殺人事件の犯人ではない。
絵里子は、ハッキング時に表示された文章から判断し、
ハッキングしてきた人物は異常者ではないということ。
そして、理香は対策室がちゃんと犯人が逮捕できるかどうか不安で現場まで来ていたのだった。
「そこまで判っていて、なんで任意同行をかけたの?」
という激昂する彼女に対し、絵里子はこう言い放った。
「公務執行妨害は事実!私はどんな小さな犯罪も許さない。」
絵里子の警察官としてのスタンスを語った瞬間だった。
ならば、犯人は?!
なぜ現場に来なかったのか?
木元の計算違いを疑う田所だったが、
絵里子はそれを疑わなかった。
また、必死の捜査にも関わらず、遺留品は見つかるが、犯人特定に繋がる物はなかった。
それは逆にいえば、特定されるような物証を残さない、犯罪に精通した者の犯行だと
絵里子は予測する。
一時的に協力するということで、木元と沼田は一緒に遺留品捜査に加わり、
凶器のナイフが捨てられていた場所に二人で向かう。
野立との会話で、自分が赤坂界隈で有名だということを思い出す。
メンバーの調査で、赤坂界隈のバーなどで、まだ発行されていない絵里子の名刺(ニセモノ)が
配られていたことが判明する。
「ツブヤイターに多い有名人の模倣者」ということ、また、自分の論文に賛同して
犯人は犯行を行っているということに絵里子は気づく。
そして、犯人は自分を模倣し、自分になりきろうとしているという考えに至る。
更に、前に田所に任せていた、花束の元素解析でバリスティックゲルが花束に付着してしたことが判る。
火災実験で使われるゲルを使う職業は科捜研ぐらいしかない。
犯人が現場に現れなかったのは、捜査情報が洩れていたからだ。
そして、ツブヤイターの次の犯行予告の文章
「今から、出来の悪い部下と上司を処刑する」
この文章を書けるのは、絵里子が同じセリフを言った時、その場にいた人物のみ。
上司の野田と対策室のメンバーの自宅前に、それぞれ枯れた花束が置かれていた。
凶器のナイフが捨てられていた場所を探る木元。
なんでこんなところに捨てたのかを疑問に思いながら、
木元は、服を着た案山子のようなものを目の当たりにする。
それを裏返すと、枯れた花束が見つかった。
木元の後ろに誰かが歩いてやってくる…。
ゆっくりと振り返る木元。
スーツ姿の女。
驚愕する木元。
そこに立っていたのは…無表情の沼田だった。
沼田は銃を抜いて木元に向け、にっこり微笑んだ…。
■感想と考察
驚きましたね!
連続殺人犯の犯人は対策班に新人として入ってきた沼田良美でした!
刑事ドラマでこういう展開は初めての経験です。
次回、木元がどうなってしまうのか、気になってしょうがないです。
■主な登場人物
・大澤絵里子(天海祐希)
主人公。通称ボス(BOSS)。
警視庁捜査第一課特別犯罪対策室室長。
性格は男勝りで、男社会でもある警察内でも女ということで嫌みを言われながらも
毅然とした態度を取り、何事にも妥協しない姿勢の持ち主。
アメリカでの研修で学んだ交渉術やプロファイリングに精通し、
そこで培ってきた能力と女性ならではの観察眼を駆使した捜査を得意とする。
口癖かつ決め台詞は「事件だから」。ジョージ・クルーニーが好き。
・野立信次郎(竹野内豊)
特別犯罪対策室設立の責任者。
最年少昇進記録を更新する程の有能な警察官僚で、
上層部から一目置かれる存在。
女好きでノリが軽く自分本位な性格。
絵里子をおちょくっているが、本当は彼女の事を気にかけている。
ニックネームで人を呼ぶ。合コン好き。
~~2ndシーズンからの新登場人物~~
・黒原健蔵(西田敏行)
元国家公安委員長。
「黒い月」からの狙撃予告を受けたのを知りながら、
警察のトップ逃げたら国民に合わせる顔が無いと、
避難を勧める絵里子の進言を聞き入れず、
イベントの出席中に被弾した。
(この事件が原因で、特別犯罪対策室は解散。)
その後、国家公安委員長の引退を余儀なくされ、
2年経った今でもその影響で入院生活を送っている。
・黒原理香(成海璃子)
黒原の娘。MITで応用数学を学んでおり、
アメリカのハッキングコンテストで優勝するほど、
パソコンに関して高度な知識を有している。
留学中の身だったが、父親の手術に合わせて帰国している。
・沼田良美(釈由美子)
科捜研所属で奈良橋の後任の監察医。
・森岡博(大森南朋)
代議士秘書。かつては警視庁捜査一課3係の刑事で、絵里子と野立とは同期だった。
・田所幸子(長谷川京子)
科警研から異動してきた木元の後任の対策室メンバー。
使い物にならないという理由で所長(警視監)に頼まれた野立の口利きで対策室へ異動した。
性格は卑屈で、誰にでも慇懃な態度で接する。
■このドラマの放送日・視聴率
CASE01 最強の女刑事が帰ってきた
初回放送日:2011年4月14日
視聴率:16.3%