即位礼正殿の儀【10月22日】国民の祝日

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◆即位礼正殿の儀とは?

即位礼正殿の儀とは、皇位継承者が天皇として即位する儀式、いわゆる即位の礼のうちのひとつで、新天皇の即位を公に宣言して知らしめる儀式のことです。
(※剣璽等承継の儀即位後朝見の儀即位礼正殿の儀・祝賀御列の儀・饗宴の儀5つの儀から成る国事行為)

皇居内の正殿松の間で、内閣総理大臣を筆頭とする参列者の前で、新天皇が「おことば」を述べ、内閣総理大臣が万歳三唱をし、皇礼砲(祝砲のこと)を撃って祝う儀式です。

儀式の具体的な流れは以下のとおりです。

  1. 三権の長、皇族、天皇、皇后の順に正殿松の間に参入する。
  2. 天皇、皇后が高御座、御帳台に昇る。
  3. 参列者が鉦の合図により起立する。高御座、御帳台の帳が開けられる。
  4. 参列者が鼓の合図により敬礼する。
  5. 内閣総理大臣が高御座前に参進する。
  6. 天皇の「おことば」がある。
  7. 内閣総理大臣が寿詞を述べる。
  8. 内閣総理大臣が即位を祝して万歳を三唱する。参列者が唱和する。
  9. 万歳三唱後、北の丸公園で自衛隊による21発の皇礼砲が撃たれる。
  10. 内閣総理大臣が所定の位置に戻る。
  11. 参列者が鉦の合図により着席する。高御座、御帳台の帳が閉められる。
  12. 天皇、皇后が高御座、御帳台から降りる。
  13. 天皇、皇后、皇族、三権の長の順に退出する。

出典:Wikipedia 即位礼正殿の儀 より引用

5/1の即位の日に剣璽等承継の儀と即位後朝見の儀が行われたため、残りの即位礼正殿の儀、祝賀御列の儀(パレード)、饗宴の儀を2019年10月22日に行う予定でした。

しかしながら、同年の10月12日~13日にかけて強大な台風19号が日本列島に襲来し、東海~北信越、関東、東北にかけて甚大な被害をもたらしたため、状況や世論を考慮し、祝賀御列の儀(パレード)に関しては、同年の11月10日に延期になりました。

ちなみに、饗宴の儀(パーティ)に関しては、世界各国の元首の方々が出席するため、出席者のスケジュールと人数を考慮し、10月22日、25日、29日、31日の数日にわたって行われるそうです。
(宮殿 豊明殿および長和殿にて開催。)

 

■なぜ国民の祝日扱いなのか?

なぜ即位礼正殿の儀が行われる日が国民の祝日扱いなのか?

その理由は、平成30年12月14日に公布・施行された、

「天皇の即位の日及び即位礼正殿の儀の行われる日を休日とする法律」

にあります。

法律の名称を見てわかるとおり、即位の礼に関する儀式が行われる日は、国民の祝日として休日扱いになるのです。

そういうワケで、2019年5月1日に実施された即位の日と合わせ、即位礼正殿の儀が行われる2019年10月22日記念日として、特別に国民の祝日となったのです。

ただし、2019年のみの特別な祝日なので、次の天皇が即位するまで即位の日はありません

 

■即位礼正殿の儀でのお言葉

天皇陛下が、即位礼正殿の儀で述べられたお言葉です。

———————————————–

「さきに、日本国憲法及び皇室典範特例法の定めるところにより皇位を継承いたしました。

ここに「即位礼正殿の儀」を行い、即位を内外に宣明いたします。

上皇陛下が三十年以上にわたる御在位の間、常に国民の幸せと世界の平和を願われ、いかなる時も国民と苦楽を共にされながら、その御心を御自身のお姿でお示しになってきたことに、改めて深く思いを致し、ここに、国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います。

国民の叡智とたゆみない努力によって、我が国が一層の発展を遂げ、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望いたします。」

———————————————–


また、内閣総理大臣(当時)の安倍晋三氏の寿詞(よごと)は以下のとおりです。

———————————————–

「謹んで申し上げます。

天皇陛下におかれましては、本日ここにめでたく「即位礼正殿の儀」を挙行され、即位を内外に宣明されました。一同こぞって心からお慶び申し上げます。

ただいま、天皇陛下から、上皇陛下の歩みに深く思いを致され、国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、日本国憲法にのっとり、象徴としての責務を果たされるとのお考えと、我が国が一層発展し、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを願われるお気持ちを伺い、深く感銘を受けるとともに、敬愛の念を今一度新たにいたしました。

私たち国民一同は、天皇陛下を日本国及び日本国民統合の象徴と仰ぎ、心を新たに、平和で、希望に満ちあふれ、誇りある日本の輝かしい未来、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ時代を創り上げていくため、最善の努力を尽くしてまいります。 ここに、令和の代の平安と天皇陛下の弥栄をお祈り申し上げ、お祝いの言葉といたします。」

令和元年十月二十二日 内閣総理大臣 安倍晋三

———————————————–


 

こんなところですね。

古来より脈々と受け継がれ、実施されてきた即位礼正殿の儀。

さぞかし、正殿松の間は荘厳な雰囲気に包まれていたと思います。

実は当日、東京の天気は雨でした。

しかし、儀式が終わるころに雨が上がり、美しい虹が出たことも確認されています。

なので、即位礼正殿の儀で用いられた三種の神器のひとつ「天叢雲剣」の効果で雨が降ったのではないかと噂されました。
(天叢雲剣には雨雲を呼びだすという言い伝えがあるため。)

若者の間では「この国のリアルファンタジーだ」などと囁かれたそうです。

もしかしたら、天照大御神の祝福があったのかもしれませんね。(笑)

では、今回はこの辺で。

 

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