みんなで食べようエビフライの日【6月21日】

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◆6月21日は「みんなで食べようエビフライの日」

■みんなで食べようエビフライの日ってどんな日?

代表的な洋食で、とても美味しいエビフライを食べるきっかけを作ることが目的で作られた記念日です♪

和食には節分の太巻きや、ひな祭りのちらし寿司など、特定の日に特定のものを食べる習慣があるのに、洋食にはあまりないとの思いから制定されたそうです。

元々は「えびフライの日」という名称で存在していましたが、一度消滅したため、別の制定者が「みんなで食べようエビフライの日」として、新たに復活させた経緯があります。

■提唱・制定者は?

みんなで食べようエビフライの日の制定者は、「Bistro武田屋」さんと「洋食Bambi」さんです。

どちらも、岡山県倉敷市内で洋食レストランを営んでいる人気店です♪

■日付の理由は?

日付の理由は、エビの形が「6」に見えることと「フ(2)ライ(1)」の語呂合わせから来ています。

■日本記念日協会に登録されているの?

みんなで食べようエビフライの日は、日本記念日協会に認定・登録されています。

登録年月日は、2025年6月4日です。


■エビフライの歴史について

大人から子供まで愛される日本の洋食の代表格「エビフライ」。
その歴史は意外と奥深く、西洋料理の影響を受けながら日本で独自に進化を遂げた「日本生まれの洋食」です。また、名古屋名物としてのイメージについても、非常にユニークな経緯があります。

エビフライの歴史について、誕生の背景から現代の「名古屋めし」としての定着まで、詳しく解説します。

■エビフライの誕生:明治時代の銀座

エビフライは海外からそのまま伝わった料理ではなく、明治時代の日本で考案された独自の料理(洋食)であるというのが通説です。

◆発祥の地:銀座「煉瓦亭」説

最も有力とされているのが、現在のとんかつの発祥店としても知られる銀座の老舗洋食店「煉瓦亭(レンガテイ)」起源説です。

時期:明治30年代(1900年頃)
背景:当時、煉瓦亭では「ポークカツレツ(後のとんかつ)」や「メンチカツ」が人気を博していました。
考案の理由:人気のあるカツレツの手法を、日本人好みの食材である「海老」に応用しようとした。

あるいは、当時天ぷらそばなどで海老が人気だったことから、「西洋風の天ぷら」として考案された。

こうして、西洋の「フライ(friture)」の技法と、日本の「天ぷら」の感覚が融合し、パン粉をつけて揚げる現在のスタイルが完成しました。

◆西洋料理との違い

西洋にも「Fried Shrimp(小エビの素揚げやフリッター)」は存在しましたが、日本のエビフライのような「大きな海老を開き、小麦粉・卵・パン粉をしっかりつけて揚げる」というスタイルは、ボリューム感を重視する日本の洋食独自の発明でした。

 

■全国への普及:昭和の食卓へ

明治時代に生まれたエビフライは、大正・昭和を経て庶民のご馳走として定着していきます。

◆「お子様ランチ」の主役

昭和に入り、百貨店の食堂などで「お子様ランチ」が登場すると、その華やかな見た目と子供が喜ぶ味から、ハンバーグやチキンライスと並ぶスターとしての地位を確立しました。

◆冷凍食品の登場

1960年代以降、冷凍冷蔵技術の発達とともに「冷凍エビフライ」が登場。

これにより、家庭の食卓やお弁当のおかずとしても手軽に食べられるようになり、国民食としての地位を不動のものにしました。

 

■「名古屋名物」になった意外な理由

「エビフライといえば名古屋」というイメージがありますが、実は歴史的に名古屋でエビフライが特産だったわけではありません。
このイメージは、ある一人のタレントの冗談から始まりました。

◆タモリさんの発言がきっかけ

1980年代、タレントのタモリさんが、自身の番組などで名古屋の方言や文化をいじるネタ(ご当地ネタ)を披露していました。

「えびふりゃー」:タモリさんが「名古屋人はエビフライのことを『えびふりゃー』と言って喜んで食べている」という旨のネタを繰り返しました。

当時の反応:当初の名古屋市民は「そんなこと言わない」「別に名物じゃない」と反発していましたが、このネタが全国的に大ウケし、「名古屋=エビフライ」のイメージが定着してしまいました。

◆「逆輸入」による名物化

1990年代以降、このイメージを逆手にとり、名古屋の飲食店が「そんなに言うなら名物にしてしまおう」と立ち上がりました。

巨大なエビフライを提供する店が増加。
エビフライを使ったサンドイッチや、金鯱(きんしゃち)に見立てたメニューの開発。

こうして、タモリさんの冗談をきっかけに、本当に名古屋の名物料理(名古屋めし)として定着するという、珍しい歴史を辿りました。

 

■料理としての特徴とこだわり

エビフライには、他の揚げ物にはない独特の工夫があります。

◆なぜ「まっすぐ」なのか?

海老は加熱すると丸まる性質があります(天ぷらの海老が少し曲がっているのはそのため)。
しかし、エビフライは「大きく、立派に見せる」ことが洋食としての美学とされたため、調理の段階で腹側に切り込みを入れて筋を切り、意図的にまっすぐな形に整えて揚げられます。

◆タルタルソースの相棒

ウスターソースで食べることもありますが、マヨネーズベースの「タルタルソース」が定番です。これは、淡白な海老の味にコクを加え、酸味で油っぽさを中和する、非常に理にかなった組み合わせとして定着しました。

 

■まとめ

エビフライの歴史を整理すると以下のようになります。

1. 明治時代:銀座「煉瓦亭」などの洋食店で、カツレツの技法を海老に応用して誕生(日本独自)。
2. 昭和時代:お子様ランチや冷凍食品を通じて、家庭の定番メニューへ。
3. 平成以降:タモリさんのネタをきっかけに、名古屋の観光名物としても発展。

西洋の技法を取り入れつつ、日本人の好みに合わせて進化したエビフライは、まさに「洋食文化」の象徴といえる料理です。

 


こんなところですね。

私はエビフライが大好きなのですが、ファミレスなどの飲食店に行くと、大体は、ハンバーグ+エビフライなどといった、他の洋食にプラスされる形で提供されることが多いように感じます。(個人の見解です)

なので、揚げ物専門店かエビフライの専門店なら、エビフライのみを堪能することができるんじゃないでしょうか?

なにはともあれ、エビフライはとても美味しい揚物料理です♪

6月21日くらいは、エビフライを食べてもいいんじゃないかなと思います。

では、今回はこの辺で。

 

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■関連項目

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