干支の午年には、馬にちなんだ神社やお寺に参拝したいという人も結構いると思います。
午年生まれの人なら尚更ですね。^^
そこで今回は、愛知県限定ですが、馬にちなんだ神社やお寺についてチェックしてみました。
不完全ではありますが、皆様の参考になれば幸いです。
■馬と言えば馬頭観音!
馬頭観音(ばとうかんのん)とは、観音菩薩の変化身の一つで、特に畜生道(動物の世界)を救済するとされる神様です。
頭に馬の頭を乗せた忿怒相(ふんぬそう)の姿で表され、馬の守護神として、また、旅の道中や家畜の安全、そして亡くなった馬の供養など、様々な目的で信仰されています。
馬頭観音の梵名は「ハヤグリーヴァ」であり、意味は「馬の首」とのこと。
これはヒンドゥー教では最高神ヴィシュヌの異名でもあり、馬頭観音の成立におけるその影響が指摘されています。
他にも「馬頭明王」、「大持力明王」など様々な呼称があるそうです。
つまり、馬頭観音が祀られている寺社などに参拝すれば、午年のご利益を得られるということになります。
■馬頭観音が祀られている寺社 in愛知県
◆円通山 補陀寺 (えんつうざん ほだじ)
蒲郡市金平町にある、地元では非常に有名な寺社です。
726年(神亀3年)に創建され、行基作の馬頭観世音を祀る曹洞宗の寺院であり、現在の御本尊は「釈迦牟尼仏」です。
境内の「あじさいの里」では、初夏に多くの紫陽花が咲き乱れるため、「あじさい寺」の別名で親しまれています。
肝心の馬頭観音は、有形文化財に指定されているため、宝物庫に厳重に保管されており、残念ながら一般客は見ることができません。
(60年に一度しか解放されない。)
しかしながら、観音堂前の付近に、御神馬と呼ばれる馬の銅像が2対で立っています。
こま犬ならぬ「こま馬」といったところでしょうか。(笑)
恐らく、馬頭観音に因んで設置されたと思われます。
故に、馬に因んだ寺社として参拝する意味はあると思います。
<住所>愛知県蒲郡市金平町寺中12
<TEL>0533-57-2627
<URL>なし
◆東観音寺(とうかんのんじ)
733年(天平5年)に、行基が馬頭観音の懸仏を自ら製作して建立された、非常に歴史の深い臨済宗の寺社です。
場所は、現代の豊橋市小松原町です。
境内の多宝塔、金銅馬頭観音御正体、木造阿弥陀如来坐像は、国から重要文化財に指定されています。
他にも、豊橋市指定の有形文化財が多数あり、非常に歴史的価値の高い寺社となっています。
<住所>愛知県豊橋市小松原町字坪尻14
<TEL>0532-21-1747
<URL>なし
◆龍泉寺 尾張四観音
名古屋市守山区にある有名で大規模な寺社です。
近年では、すぐ近くに温泉娯楽施設「竜泉寺の湯」が出来たため、そちらの方が有名になっています。
竜泉寺の敷地内に、「馬頭観音・石像群」があり、その中に馬頭観音の石仏があります。
ちなみに、龍泉寺の境内には、いたるところに猫がいます。
可愛らしい猫たちを見に行くだけでも楽しめますよ♪
<住所>愛知県名古屋市守山区竜泉寺1丁目902
<TEL>052-794-3647
<URL>https://www.ryusenji.com/
◆甚目寺観音
◆建中寺
◆笠寺観音
■その他、馬に関する神社
◆古伝馬神社(古傳馬神社) (こてんまじんじゃ)
名古屋市南区、名鉄常滑線豊田本町駅から東へ徒歩6分くらいの住宅街の中にある、少し小さめの神社です。
こじんまりとした神社ですが、毎年10月には礼祭が行われ、地元民たちに親しまれているそうです。
馬の字が入っていますが、馬を祀っているワケではなく、直接的な馬とのつながりは無いと思われます。
祭神は天照皇大御神(アマテラスオオミカミ)、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)、建稲種命(タケイナダネノミコト)です。
また、境内社として「秋葉大神」「津島天王神社」なども祀っています。
<参拝者数>不明
<御利益>出世開運・火防守護・難局打開・所願成就など
<住所>愛知県名古屋市南区豊1丁目35−17
<TEL>なし
<URL>なし
◆瀬門神社(せとじんじゃ せもんじんじゃ)
西尾市吉良町瀬戸宮にある神社です。
1561年(永禄4年)、松平元康(家康)が吉良氏居城の東条城を攻略するため出陣した際、戦勝を祈願したと伝えられています。
歴史ある神社だと思われますが、1631年(寛永8年)10月5日に神職宅が火災となり、社記を失ったため、創建時期は不明になっています。
この神社では、毎年10月第3日曜日に馬駈神事(うまかけしんじ)という祭礼が行われています。
(古来から瀬戸・駮馬・寺嶋の3ヶ村が共同で開催)
裃姿に花笠をかぶった若者を乗せた飾り馬を、瀬門神社に奉納するというものですが、神事に使われる飾り馬用馬具は県指定文化財に指定されています。
祭神は、天照大御神、豊受姫神、瓊瓊杵尊、国常立命、天児屋根命、建速須佐之男、少彦名命、大己貴命。
ちなみに、神社の西側には南極探険隊の隊長:白瀬矗(しらせ のぶ)の墓碑があります。
西林寺に近いですが、一応、瀬門神社の境内になります。
<参拝者数>不明
<御利益>国家安泰・無病息災・延命長寿・家内安全・商売繁盛・五穀豊穣など
<住所>愛知県西尾市吉良町瀬戸宮西1
<TEL>なし
<URL>https://nishio-saijiki.com/fes/single/16
(西尾祭時記 瀬門神社の馬駈神事)
◆真清田神社 (ますみだじんじゃ)
愛知県一宮市にある有名な神社です。
この神社の例大祭「桃花祭」(とうかさい)は、別名「馬まつり」とも呼ばれる厄払いのお祭りです。
神輿の巡幸には、「馬の塔」と呼ばれる飾り馬が練り出し、稚児行列、一宮消防音楽隊、民謡会のパレードなども加わります。
また、同日に神社境内で流鏑馬神事が行われるそうです。
<参拝者数>約34万人
<御利益>諸産業の隆昌・家内安全・開運招福
<住所>愛知県一宮市真清田1-2-1
<TEL>0586-73-5196
<URL>http://www.masumida.or.jp/
以上、こんなところですね。
こんなことを書いたら身も蓋もないと思いますが…
「馬の字が入っていればいい」程度の理由で行くのなら、普通に近所の神社やお寺さんに行った方が、余計な時間がかからなくていいと思います。
神様や仏様も、毎年来てくれる地元の人の願いを叶えてあげたいと思うんじゃないでしょうか?
信じるか信じないかは、あなた次第です。(笑)
では、今回はこの辺で。
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