ツキイゲとは何なのかわかりやすく解説

ツキイゲをわかりやすく言うと、

トゲトゲのウニのような植物の実

こと。

ツキイゲは、主に亜熱帯~熱帯の海岸に生えているイネ科の海浜植物の一種。

日本では、種子島および屋久島以南の南西諸島の海岸で見られる。

海岸に転がる丸いトゲトゲのものは、そのツキイゲの実であるが、一般的に「ツキイゲ」というと、そのトゲトゲの実のことを指すことが多い。

ツキイゲは海岸に生える植物なので、海辺でツキイゲの実が発見された際にウニと間違えられることもある。

トゲトゲの実自体は軽いので、風で実が飛ばされて海岸を転がることがあり、その様子がしばしば海岸に来ている人によって撮影され、SNSで紹介されることがある。

ネット上では、2021年11月7日に、着いたー状で海辺を転がるツキイゲの実を、小さな女の子が砂をかけて止める動画がアップされたことがあった。

その微笑ましい様子から、ジブリアニメ「となりのトトロ」に登場した架空の生物「まっくろくろすけ」に例えられ、「海辺のまっくろくろすけ」などと呼ばれたことがあった。

ちなみに、ツキイゲの植物としての分類では、イネ目イネ科ツキイゲ属ツキイゲ。
学名はSpinifex littoreus。

ツキイゲは、イネ科の植物としては珍しい「雌雄異株」※(しゆういしゅ)である。
(※雌のツキイゲの花と雄のツキイゲの花が、それぞれ全く別の個体株で咲くこと。要するに、動物で言う♂と♀と同じ。)
(イネ科の植物は、雌雄両全株(一つの花に雄蕊(おしべ)と雌蕊(めしべ)が両方ある)のものが多い。)

ツキイゲの実には種が入っており、実が転がっていくことで、周囲に分布を広げていく。


関連項目

なし

 


 

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