テレビ番組「しくじり先生」の
低視聴率をバカにしている(揶揄している)言葉
のこと。
「名前のとおり、本当にしくじっている。」という意味である。
かつてテレビ朝日系で放送されていたテレビ番組「しくじり先生」の最終回の平均視聴率が6.6%と期待外れ平均視聴率を記録した。
元々、視聴率が低迷していたところへ、かつて悪名高かった亀田親子を出演させることで、注目度を高めて視聴率のV字回復を狙ったが、見事に失敗。
そのため、
[しくじり=失敗という言葉の意味]+[亀田親子への嫌悪感]+[番組低視聴率]
=しくじり率
という、しくじり先生を揶揄する等式が成り立ち、しくじり率という言葉が生まれた。
番組への揶揄の気持ちや低視聴率への興味もあったのか、検索エンジンで“しくじり率”というキーワードが大いに検索され、当時の検索キーワードランキングの上位に食い込んだこともあった。
まあ、しくじり=失敗という意味があるので、しくじり率という言葉は、失敗率と同じ意味の言葉として、そのまま日常で使える。
しかしながら、ここで言う「しくじり率」とは、あくまでも、
- 「しくじり先生の低視聴率を揶揄する言葉」
なのである。
そうなると、しくじり率という言葉は、ある意味、造語に近い存在なのではないかと思える。
・「しくじり率」ができるまでの流れ
テレビ番組「しくじり先生」の正式名称は、「しくじり先生 俺みたいになるな!!」である。
しくじり先生は、テレビ朝日系列で、2014年10月3日~2017年9月24日まで放送されていた。
放送初期から中期にかけては高視聴率を出し、放送枠が深夜枠からゴールデンタイムに移動する程の人気番組となっていた。
しかしながら、2017年以降、番組の肝である「しくじりネタ」の質が低下し、更に、しくじりネタそのものが無くなってきたたことも相まって、視聴者離れを起こして一桁代の低視聴率になっていた。
最終回に、ボクシング界で悪名高かった亀田親子を出演させ、番組制作サイドから視聴率のV字回復が期待されていた。
だが、その目論見は大きく外れた。
そもそも亀田親子に対する世間の嫌悪感が、最終回放送当時にはまだ根強く残っていたため、たとえ“気になる”最終回と言えども、亀田親子を嫌って「しくじり先生」を視ない人も多かった。
そのため、視聴率V字回復とはいかず、前週の5.8%よりはマシだったものの、最終的な平均視聴率は6.6%と、一桁台を抜け出すことはできなかった。
これを受けて、世間やマスコミからは、
「名前のとおり、本当にしくじっている。」
と、皮肉を込めて呼ばれたのである。
以上の流れが、「しくじり率」という言葉を生み出すきっかけになった。