精神力をエネルギーに変換して撃つ
架空の光線銃
のこと。
漫画家・寺沢武一氏の漫画作品「COBRA」及び、同作を原作としたアニメ「スペースコブラ」の主人公「コブラ」の左腕に装着・収納されている、非常に特殊な、コブラ専用の射撃武器である。
サイコガン=コブラ という等式が成り立つほど、サイコガンはコブラの代名詞的な存在である。
2023年9月8日に寺沢武一氏が心筋梗塞で他界されたことが、3日後の9月11日に報じられたため、同日、巨大SNSのX(旧Twitter)や検索エンジンのトレンドワードとして「寺沢武一」「寺沢先生」「脳腫瘍判明」「デジタル漫画」「サイコガン」「スペースコブラ」などの関連ワードがランキング入りした経緯があった。
・サイコガンのスペック 性能
◆サイコガンの外観
サイコガンは、コブラの左腕の義手の中に内臓されており、義手を外すことで、腕の形に似た無骨な金属の本体と銃身が露出する。
左腕の義手は非常に高性能であり、普通の人間の腕のように機能する。
手触りも人間の肉体そのものであるため、外観からは絶対にわからない。
◆サイコガンの分類とエネルギー原
サイコガンの銃としての分類は光線銃であり、エネルギーはコブラ本人の精神力。
コブラの精神力が続く限り、外部からの補充無しでいくらでも撃つことが可能。
しかしながら、無限に撃ち続けることはできない。
(コブラの精神力は並外れているため、無限に撃てるように思えるが、実際はそうではない。)
◆サイコガンの威力
サイコガンの威力には上限が無いため、時には戦艦すらも一撃で撃沈できる※とされているが、コブラの精神と銃身が持たないため、コブラは通常戦闘時はパワーをセーブして撃っている。
(※更に劇中では「惑星さえも撃ち砕いてみせるぜ」というセリフを語っている。)
また、コブラの意思や感情によって、サイコガンの威力や射程が増減する。
しかも、ひとたび狙いを付けると、光線が標的を自動的に追いかけたり、障害物を避けて曲がったりして、目標に命中させることも可能である。
一方で、標的を傷つけずに気絶させるだけのショックガン的な使い方も可能。
コブラの意思と精神力で、ほぼ自在に威力を調整できるのである。
ただし、サイコガンの光線は重力の影響を受けるため、慣れない星での重力下では、狙いが外れることもある。
また、強力な重力場の影響で光線が直進しなかったケースもあり、軌道を曲げられて一発も当たらないという事態が起こったこともあった。(黄金の扉編のエピソード)
・意思がある
サイコガン自体にも意思があるようで、コブラが破損して使用不能になったサイコガンを池に捨てた際に、重金属であるにも関わらず、水に浮いて自らの意思を示すという物理法則を無視した現象を起こしたこともある。
(この意思は「サイコガンの製造者の元へ行け」というものであった。)
作中でのサイコガンの製作者は、地球・日本の鉄砲鍛冶師「不知火鉄心」(しらぬいてっしん)であるが、コブラが訪ねた際には既に死亡していた。
幸いなことに、鉄心が生前に2作目のサイコガンを作っていたため、それを入手することでコブラは復活できた。
◆戦国時代の鉄砲鍛冶や刀匠のイメージか?
サイコガンの設定は、戦国時代の鉄砲鍛冶や刀鍛冶のイメージが流用されて作られた。
かつて寺沢武一氏は、義手に隠されたサイコガンのイメージを、「座頭市の仕込み杖」と語っていた。
つまり、隠された刀のイメージである。
以上のことから、刀には刀匠の意思が宿るという伝説があるように、サイコガンにも不知火鉄心の意思が宿っていたのではないかと推測できる。
関連項目
寺沢武一
デジタル漫画