エボラ出血熱とは何か?│原因・症状などをわかりやすく解説

エボラ出血熱とは?

エボラウィルスによって引き起こされる
ウィルス性の病気。

エボラウィルス

中央アフリカを中心に猛威を振るった、致死率が非常に高い病気として有名。

致死率は最高で90%前後

ネーミングの由来は、ザイールのエボラ川から。

この川の付近に住んでいた男性がこの病気にかかり、死亡したのがキッカケ。

発生した主な国は、ザイール、コンゴ、ウガンダ、スーダン、ガボン、コートジボワール、南アフリカなど。

最近ではアフリカ西部のギニアで発生したようです。

エボラウィルスは増殖力が極めて高いので、一度発症したらエボラウィルスの増殖を防ぐことが難しい。

それこそが、エボラの高い致死率の大きな要因になっているそうです。

 

■感染する原因

現地のコウモリが感染源らしいが、まだ詳細は判っていない

エボラに感染した動物や体液に直接触れることでヒトに感染すると言われている。

つまり、接触感染がメインということになる。

 

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■主な症状

急に気分が悪くなり、高熱が出て吐くようになります。

やがて、身体の弱い部分(目、鼻の穴など)や皮膚から血が出るようになり、死亡する

病名と文字通りの症状が出たら、ほぼ手遅れである。

困ったことに、感染してもすぐに症状が出ることはありません。

だから、感染者に自覚症状がみられないので、感染者と同行していた人たちが気付くことは難しく、自分たちにも既に感染している可能性があります。

感染したら1週間前後で発症するようです。

※早い人だと2日、遅くとも20日前後で発症する。

 

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■感染経路は?

ズバリ、

接触感染

つまり、

ちょくで触ったらアウト!

まあ、そもそも 空気感染しないので、インフルエンザのように爆発的に流行することは無いようです。

皮肉なことに、その高い死亡率のおかげで、大流行する前に被害者ごとエボラウィルスも隔離+焼却処分で死滅しており、感染経路が絶たれているとも言えるでしょうね。

 

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■有効なワクチンはあるのか?

人間に有効なワクチンは現在ありません。

サルを使った動物実験によって、有効な成果が出たワクチンが開発されたようですが、それが人体でも同様に効くかどうかは現時点では不明。

しかし、確実に研究が進んでいるのは確か。

いずれは有効なワクチンが出回るようになるでしょう。

 

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■エボラウィルスから身を守る方法

最も有効な手段は、エボラの感染者やエボラで死亡したヒトや動物の死骸、体液、排泄物などに触れないこと。

エボラウィルスとの距離が重要ということです

要するに、近づかないのが無難です。
離れてさえいればいいのです。

つまりは、アフリカに行かなければ、ほぼ大丈夫です。

現在のところでは、エボラに感染し、死亡した日本人はいないようです。

でも、日本の厚生労働省検疫所は、アフリカへ渡航する人に向けて注意を呼びかけています。

アフリカフリークな旅行者は、特に要注意ですね。

 

2014年10月16日現在、エボラの二次感染者がスペインアメリカ合衆国で発見されています。

いずれも隔離されているようですが、用心するに越した事はありません。

スペインUSAにも、しばらくの間は渡航は控えたほうが良いでしょう。

 

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■日本のエボラ出血熱対応病院・機関

日本国内では、2014年10月現在、エボラ出血熱などの“1類感染症”に対応できる医療機関は45箇所あるそうです。

厚生労働省の発表によると、エボラ出血熱への対応病院・機関は以下のとおりです。

 

■特定感染症指定医療機関
全3医療機関(合計8床)

青太字の医療機関は、第一種感染症指定医療機関と重複しています。

  • 成田赤十字病院(千葉県) 2床
  • 独立行政法人国立国際医療研究センター病院(東京都) 4床
  • りんくう総合医療センター(大阪府) 2床

 

■第一種感染症指定医療機関
全44医療機関(合計84床)

青太字の医療機関は、特定感染症指定医療機関と重複しています。

  • 市立札幌病院(北海道) 2床
  • 盛岡市立病院(岩手県) 2床
  • 山形県立中央病院(山形県) 2床
  • 公立大学法人福島県立医科大学附属病院(福島県) 2床
  • JAとりで総合医療センター(茨城県) 2床
  • 自治医科大学附属病院(栃木県) 1床
  • 群馬大学医学部附属病院(群馬県) 2床
  • 埼玉医科大学病院(埼玉県) 2床
  • 成田赤十字病院(千葉県) 1床
  • 都立墨東病院(東京都) 2床
  • 都立駒込病院(東京都) 2床
  • 公益財団法人東京都保健医療公社荏原病院(東京都) 2床
  • 横浜市立市民病院(神奈川県) 2床
  • 新潟市民病院(新潟県) 2床
  • 富山県立中央病院(富山県) 2床
  • 福井県立病院(福井県) 2床
  • 山梨県立中央病院(山梨県) 2床
  • 長野県立須坂病院(長野県) 2床
  • 岐阜赤十字病院(岐阜県) 2床
  • 静岡市立静岡病院(静岡県) 2床
  • 名古屋第二赤十字病院(愛知県) 2床
  • 伊勢赤十字病院(三重県) 2床
  • 大津市民病院(滋賀県) 2床
  • 京都府立医科大学附属病院(京都府) 2床
  • 市立堺病院(大阪府) 1床
  • 大阪市立総合医療センター(大阪府) 1床
  • りんくう総合医療センター(大阪府) 2床
  • 神戸市立医療センター中央市民病院(兵庫県) 2床
  • 兵庫県立加古川医療センター(兵庫県) 2床
  • 奈良県立医科大学附属病院(奈良県) 2床
  • 日本赤十字社 和歌山医療センター(和歌山県) 2床
  • 鳥取県立厚生病院(鳥取県) 2床
  • 松江赤十字病院(島根県) 2床
  • 岡山大学病院(岡山県) 2床
  • 国立大学法人広島大学病院(広島県) 2床
  • 山口県立総合医療センター(山口県) 2床
  • 徳島大学病院(徳島県) 2床
  • 高知医療センター(高知県) 2床
  • 福岡市立こども病院・感染症センター(福岡県) 2床
  • 地方独立行政法人佐賀県医療センター好生館(佐賀県) 2床
  • 長崎大学病院(長崎県) 2床
  • 熊本市立熊本市民病院(熊本県) 2床
  • 沖縄県立南部医療センター・こども医療センター(沖縄県) 2床
  • 琉球大学医学部付属病院(沖縄県) 2床

厚生労働省HPの該当記事はこちら

 

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