晩秋から冬にかけて起こる食中毒の元凶の一つ。
今回は、そんな危険なノロウイルスについて、わかりやすくまとめてみました。
皆様の参考になれば幸いです。
■ノロウイルスによる主な症状
ノロウイルスが引き起こす主な症状は
嘔吐・下痢・発熱
の3つです。
これら3つの症状がかなり酷く、時には救急車で運ばれる人もいます。※
※稀に、感染しても症状が出ない大人がいます。
それらの酷い症状に加えて、腹痛が加わることもあり、病院で診てもらわないと危険な状態になりかねません。
上記3つの状態が全然治まらない場合は、ノロウイルスに感染している可能性があります。
すぐに病院で適切な処置をしてもらいましょう。
ノロウイルスが原因かどうかは、結局のところ、病院で診てもらわないと正確には判断できませんので。
■ノロウイルスの潜伏期間
ノロウイルスの潜伏期間は1~2日。
感染してすぐには発症しません。
感染して2日目くらいから、吐き気・下痢・発熱などの強い症状が発症し、嘔吐と下痢を繰り返すようになります。
個人差はありますが、症状は2~3日ほど続き、以後は約1週間くらいかけて、ゆっくりと症状が緩和されていきます。
症状が出始めてから2~3日は、地獄のような苦しみだそうです。
病院で適切な処置を受けるのが一番です。
■ノロウイルスに効く薬は?
あまりに酷い症状が出るので、
ノロウイルスに効く薬は無いのか?
と思う人は多いでしょうね。
しかし、残念なことに、2025年現在、ノロウイルスに効く有効なワクチンはありません。
現在、各国の製薬会社や研究機関なので、ノロウイルスのワクチンの開発が行われています。
よって、ワクチンが無い現状では、患者の症状を緩和するための対症療法が病院で施されます。
発熱には解熱剤、下痢には下痢止めなど。
下痢の症状自体は市販の下痢止め薬で症状を緩和することが可能ですが、腸内のノロウイルスも出ずに体内に留まることになるので、その分、回復が遅くなるらしいです。
そのため、仕事などの用事で出勤・外出しないといけない人以外は、あえて下痢止め薬を飲ませないという方法を推奨する医者もいるようです。
つまり、下痢の症状を逆手にとって、ノロウイルスを体外に放出させて回復を早めるという、ある意味“荒療治”とも言える方法なんでしょうね。
ただし、下痢の症状を放置すると、下痢によって脱水症状になる可能性がありますので、スポーツドリンクや経口補水液で水分を補う必要があります。
とにかく、症状があまりにも酷い場合は、病院で診てもらった方がいいでしょう。
■ノロウイルスの感染経路
ノロウイルスの感染経路は、ほとんどが経口感染です。
ノロウイルスに感染した二枚貝などの食材を、十分に火を通さずに食べると感染します。
ノロウイルスにかかった人の嘔吐物や糞便に触れたにも関わらず、十分に消毒しないで食事をしたりすると感染してしまいます。
ノロウイルスは生命力が強いので、熱にも乾燥にも強く、なかなか死にません。
以上の理由から、二次感染が多いのもノロウイルスの大きな特徴です。
ちなみに、空気感染はしません。
ただし、くしゃみなどで感染者の唾が空中に飛び出し、それを運悪く吸い込んでしまうといった、飛沫感染の可能性はあります。
■まとめ
とにもかくにも、
ノロウイルスから身を守るには、
- 二枚貝には十分火を通すこと
- よく手を洗うこと
これら2つを守ることで、感染を高確率で防ぐことかできます。
もし万が一、症状が出てきたら、
- すぐに病院へ行くこと
- 二次感染を防ぐために消毒すること
これらの2つを徹底しましょう。
特に消毒はとても大事です。
具体的な消毒方法は、こちらに書いてあります。
参考までにどうぞ。
では、今回はこの辺で。
■関連項目
