干支(えと)十二支 2017年(平成29年)は酉(とり)年

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2017年の干支は、とり年ですね。

記事タイトルにも書かれていますが、干支の“とり”は漢字で“酉”と書きます。

普通、“とり”は漢字で“鳥”と書きますよね?
ではなぜ、

干支では“とり”を“酉”と書くのか?

今回は、“とり”と“酉”に関する話を
書こうと思います。

皆様の参考になれば幸いです。

 

■干支で“とり”を“酉”と書くワケ

干支で“とり”を“酉”と書くのは、

12の方角10番目にあたる酉(とり)
覚えやすくするため(にわとり)の字を当てはめた

からです。

記事冒頭のイラストに出てるので既にお分かりでしょうが、
干支に出てくる鳥は、実はニワトリ(鶏)だったんですね。(笑)

実は酉という漢字は、
古代中国では(しゅう (いとへん)に(しゅう))と書きました。

その意味は、果実や家畜の成熟でした。

は、当時では代表的な家畜の一種。

成熟した鶏は、その一部が食料として収穫されたのです。

故に、覚えやすくするために、
酉に鶏の字を当てたのは当然のこと。

当時の人にとってはイメージしやすかったんでしょうね。

以上の理由で、とり”を“”と書くようになったワケですね。

ちなみに、鶏が干支で10番目なのは、
犬猿の仲と言われる猿(9番目)と犬(11番目)の仲裁に入った
からだと言われています。

それ故に、ニワトリは干支では10番目なのです。
(結果的に犬を出し抜いたことになりますがw)

個人的には、「鶏は空を飛べないから遅れた」
と考えていましたが、いかがでしょうか?(笑)

しかし、疑問がひとつ残ります。

そもそも、“10番目の方角”って何よ?

って、理由を知らない人は思いますよね?

理由を知らない人は、
次の項目を要チェックです!(笑)

 

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■12の方角と名前について

そもそも昔の方角というのは、古代中国から伝わったものでした。

その方角は全部で12あります。

太古の昔、中国では木星の運行によって方角を決めていました。

木星は、約12年で天球を一周します。

つまり、1年ごとに一つの方角を決め、それを12作ることによって、一周分の方角を決めたのです。

で、それが日本に伝わったのです。

古代中国の習わしこそが、12の方角の由来というワケですね。

で、方角の名前は、

干支に登場する動物の名前12の方角に対して
北から時計回りに順番に当てはめたもの

なのです。

詳しくはこちら

ちなみに、干支の方角を東西南北にあてはめると、

卯=東
酉=西
午=南
子=北

となりますが、厳密にはもっと広い方角をカバーしています。
(例えば、子は北北西~北北東くらいまで)

なお、酉の方角は大体西南西~西北西の間くらいです。

 

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■干支と昔の時刻

さて、ここまで読んだら、
ピーンと来た人も多いと思います♪

そう、昔の時刻です。

昔の時刻も干支十二支で書いていました。

1日24時間を12の刻で表したのです。
つまり、一刻ごとに2時間。

ただし、0時から始まるのではなく、
23時から始まります。

対応させると、以下のようになります。

=23時~1時
=1時~3時
=3時~5時
=5時~7時
=7時~9時
=9時~11時
=11時~13時
=13時~15時
=15時~17時
=17時~19時
=19時~21時
亥=21時~23時

「草木も眠る丑三つ時
は、(1時~3時)の間を4分割した3つ目の時間帯
午前2時~2時半を指します。

なるほど、確かに深夜ですね。

現代はともかく、人工的な照明が道路などに無い当時は、月が出ていない限り真っ暗な時間。

とても静かな時間帯ですね。

誰が言い出したか知りませんが、上手く表現したものです。

 

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■干支・方角・時刻対応表

干支と方角と時刻の対応表を作りました。

これさえ見れば一目瞭然ですね♪

ちょっと見えにくいですが、
中の緑色の円の中に時刻が書いてあります。
(24時間表記)

干支の方角に関しては、指す範囲が少しアバウトです。

例えば、卯の方角は東ですが、
東北東から東南東の間も含まれているのです。

まあ、方位磁針が無かった時代なので、
「大体、この方角」
という感覚だったのでしょうね。(笑)

では、今回はこの辺で。

 

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