メニエール病をわかりやすく言うと、
耳の中にある
三半規管や蝸牛の病気
です。
片耳だけでなく、
両耳で発症することもあります。
その症状は、
- 強いめまい
- 耳鳴り
- 難聴
- 耳の閉塞感
- 吐き気
などがあります。
症状が酷くなると、
視界がぐるぐる回る程の強いめまいを引き起こします。
ここまで来ると、立ち上がることも困難になり、日常生活に支障をきたしてしまいます。
当然、仕事なんてできませんね。
怖い話です。
今回は、そんな酷い症状を引き起こす、メニエール病の原因についてチェックしてみました。
皆様の参考になれば幸いです。
■メニエール病の原因
メニエール病の原因は、
内耳の三半規管や蝸牛(カタツムリ状の器官)で内リンパ水腫という腫れが発生するところにあります。
この腫れの所為で、
三半規管や蝸牛が正常に働かなくなるのです。
特に三半規管は、
人間の平衡感覚を司る大事な内耳の器官。
それが正常に働かなくなると、視界が回転するような、強いめまいが起こるのです。
当然、耳も聞こえにくくなり、何かが耳の奥に詰まっているような耳閉感を感じます。
視界が回転するような強いめまいを引き起こすなら、当然気分も悪くなり、吐き気や動悸を引き起こす可能性もあります。
かなり危険な状態ですね。
■メニエール病発症のメカニズム(流れ)
なぜメニエール病が発症するのか?
そのメカニズム(流れ)は以下のとおりです。
1.ストレスを受ける
↓
2.免疫力が低下する
↓
3.体内のヘルペスウイルスが活性化
↓
4.体内の抗体がヘルペスウイルスと戦闘
↓
5.戦闘により体内各部のリンパ管に炎症が起きる
↓
6.炎症により弱い部分のリンパ管が破損
↓
7.破損したリンパ管からリンパ液が流れ出す
↓
8.上記6~7までが内耳内で起こると
内耳内にリンパ液が溜まる
↓
9.内リンパ水腫ができる
↓
10.三半規管・蝸牛の異常発生
(メニエール病)
こんなところですね。
以上のような流れでメニエール病が発生します。
メニエール病の直接の原因は内リンパ水腫ですが、更に原因を突き詰めると、
- ヘルペスウイルス
が原因ということになります。
ヘルペスウイルスは、人が普通に生活する中で、自然な形で感染しているウイルスです。
(発症自体は免疫力で抑えられている)
ヘルペスウイルスは多種ありますが、人に感染するヘルペスウイルスは8種類。
8種類の中でも代表的なものは、水疱瘡(みずぼうそう)や帯状疱疹などを発症させるウイルスがそうです。
普段、ヘルペスウイルスは体内で抗体の効果が及ばない部分(蝸牛などの神経核)に隠れています。
しかし、免疫力が低下すると、ヘルペスウイルスが出てきて活性化し、体内で悪さをしようとします。
それをやめさせようと、身体の免疫システムの抗体が動き出してヘルペスウイルスと闘いを始めるのです。
闘いが激化すると、
周囲の細胞やリンパ管に傷がつき、炎症が起きます。
戦争やテロが始まると、周囲に被害が及びますよね?
それが三半規管や蝸牛の中で起こっていると考えるとわかりやすいと思います。
そして、傷ついたリンパ管からリンパ液が漏れ出し、細胞の間に溜まって腫れあがります。
それこそが内リンパ水腫の正体です。
その腫れが三半規管や蝸牛にできることでメニエール病が発生するのです。
三半規管や蝸牛は、
たたでさえデリケートな器官。
そこに腫れものが出来れば、めまいや吐き気などの異常をきたすのは当然なのです。
要は、ヘルペスウイルスが暴れださなければ何の問題もありません。
なので、メニエール病の原因をさらに追究すると、
“免疫力が低下する原因”こそが元凶
という結論にたどり着きます。
その結論とはズバリ、
- ストレス
が元凶ということになります。
なお、メニエール病とヘルペスウイルスの因果関係に関しては諸説あるようですが、ストレスが原因であることは確かです。
その証拠として、メニエール病にかかる人は、ストレスが多い先進国に住む人がほとんど。
また、ストレスに弱い女性が発症しやすいのも確か。
ストレス社会と言われる、
現代社会の病と言えるでしょうね。
■メニエール病の検査と診断
メニエール病かどうかの検査と診断は、病院の耳鼻咽喉科でできます。
純音聴力検査、平衡機能検査、眼振検査、カロリックテスト、SISIテストなどの専門的な各検査を行います。
以上の検査の結果で、
- 低音が聞こえにくい
- 音が響いて聞こえる
- 平衡感覚に異常が見られる
などの症状が医学的に確認された場合、めまいなどの諸症状と合わせてメニエール病と診断されます。
診断の結果によっては、
蝸牛型メニエール病と言われることもあります。
蝸牛型メニエール病とは、メニエール病の前段階とも言える状態で、低音の聞こえが悪い難聴状態や耳鳴りを指します。
視界がぐるぐる回るような、強いめまいなどのキツい症状はありません。
しかし、原因はメニエール病と同じく内リンパ水腫です。
悪化すればメニエール病になってしまう可能性も十分あります。
■メニエール病は完治するのか?
メニエール病は、日本の厚生労働省で難病に指定されています。
何故なら、完治が難しいとされているから。
それゆえに、対症療法で症状を抑える方法が用いられることがほとんどです。
例えば、抗めまい薬(めまいの軽減)や、内リンパ水腫を軽減する薬などを用いて、症状を抑えるのです。
症状が酷い場合は、ステロイド剤なども使用されることがあるそうです。
しかし、前述のヘルペスウイルスが原因であるなら、ヘルペスウイルスを退治できる抗ヘルペス剤を投与すれば完治できるのではないでしょうか?
個人的にはそう思います。
まあ、でも、その方法を使用したところでメニエール病が末期状態になると、三半規管や蝸牛が機能しなくなります。
そうなると、平衡感覚の乱れ、難聴、耳鳴りなどの症状が固定化されてしまい、事実上完治不可になります。
末期状態になる前に治療しないといけないワケですね。
とにかく、
早期発見、早期治療が完治への可能性を秘めている。
ということになりますね。
■メニエール病にかかった芸能人 有名人
加護亜依さん(女優)
久保田利伸さん(シンガーソングライター)
ハイヒールモモコさん(漫才師)
今村豊さん (競輪選手)
栗山英樹さん (スポーツキャスター)
中島誠之助さん (古美術鑑定家)
鳥越俊太郎さん (ジャーナリスト)
大竹まことさん (タレント)
相田翔子さん (タレント)
八代亜紀さん (演歌歌手)
今井翼さん (アイドル)
misonoさん (タレント 歌手)
こんなところですね。
芸能界は、一般社会以上に精神的ストレスが大きい世界。
ゆえにメニエール病が持病の芸能人が結構多いのも事実。
多額の金銭・名声と引き換えに、心身の自由と健康を失うという厳しい世界ということでしょうね。
では、今回はこの辺で。