シェーグレン症候群とはどんな病気?完治するの?

◆シェーグレン症候群とは?

シェーグレン症候群は、

自己免疫疾患が原因とみられている難病

です。

名前の由来は、スウェーデンの眼科医ヘンリック・シェーグレンが1933年に発表した論文から。

この病気は、
主に中年女性(40代後半~60代)がかかりやすい病気です。

シェーグレン症候群は、大きく分けると、原発性二次性(膠原病との合併症)の二つに分かれますが、どちらも、基本的な症状は同じです。

この病気の主な特徴は、ドライマウスやドライアイなど、口の中や目、身体の各部が異常に乾燥するのが特徴です。

今回はシェーグレン症候群について調べ、わかりやすくまとめてみました。

皆様の参考になれば幸いです。

 

■シェーグレン症候群の主な症状

医者・医師

シェーグレン症候群の主な症状は
以下のとおりです。

  • 全身の各部が異常に乾燥する
     (眼・口の中・気道・皮膚・腟内など)
  • 皮膚に(はん、まだら)ができる
     (網状皮斑または紫斑・環状紅斑などが発症)
  • 口の中目の周り腫れ上がる
     (唾液腺・涙腺の腫脹(しゅちょう))
  • 関節が痛み、炎症を起こす
     (関節痛・関節炎)
  • 甲状腺が腫れる
     (甲状腺腫・慢性甲状腺炎の発症)
  • 呼吸器に異常が出る
     (間質性肺炎・慢性気管支炎・嗄声(させい 声がかすれる)など)
  • 肝臓に異常が出る
     (原発性胆汁性肝硬変症・自己免疫性肝炎などの発症)
  • 胃炎慢性的に発症する
     (消化管の異常)
  • 腎臓に異常が出る
     (腎石灰化症・遠位尿細管性アシドーシス・低カリウム血症(手足の麻痺発症))
  • その他病状
     (悪性リンパ腫・レイノー現象・筋炎・血管炎・末梢神経炎など)

こんなところですね。

こうして並べてみると、様々な病気や症状が発症することがわかりますね。

これ程、症状が多岐に渡っているなら、過去の医師たちではシェーグレン症候群が原因だとわからなかったのもうなづけます。

しかも、臓器にまで異常が出るとは驚きです!

怖いですね。

 

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■シェーグレン症候群の診断基準

医者と看護師

シェーグレン症候群かどうかは、
主に以下の基準で診断されています。

  • リンパ球浸潤(リンパ球の侵入)がある
     (口唇小唾液腺の生検組織検査で判定)
  • 唾液分泌量が低下している
     (ガムテスト・シンチグラフィー・サクソンテスト・唾液腺造影等で判定)
  • 分泌量が低下している
     (ローズベンガル試験・シャーマーテスト・蛍光色素試験等で判定)
  • 抗体検査で抗SS‐A抗体(または抗SS‐B抗体)
    陽性反応が出る

以上の4項目の中で、2項目以上が陽性の場合は、シェーグレン症候群と診断されます。

複数の検査をしないと、シェーグレン症候群かどうかは判断できないんですね。

判定が難しい病気であることがよくわかります。

 

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■シェーグレン症候群の原因は何なのか?

シェーグレン症候群の原因は
自己免疫疾患という見解になっています。

しかし、実際のところは、根本的な原因の詳細は未だ不明です。

以下の要因が関係しているとされています。

  • 体内のホルモン
  • ウイルスなどの環境要因
  • 免疫異常
  • 遺伝

以上4つの要因が複雑に絡み合って、シェーグレン症候群が発症するという見解になっています。

原因が確実に特定できない病気であり、現在では治療法が対症療法しかありません

しかも、症状が多岐にわたるので、いざ治療となると大変です。

なので、シェーグレン症候群は、厚生労働省から難病指定されています。

 

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■患者の寿命

シェーグレン症候群の患者の寿命は、発症している病状によって違います。

口腔乾燥などの軽微な症状なら、寿命は一般の人と変わりありません。

しかしながら、原発性のシェーグレン症候群の場合、悪性リンパ腫(通称:血液のがん)にかかる可能性があります。

悪性リンパ腫にかかってしまうと、特別な治療が必要になってきます。

また、悪性リンパ腫の進行具合によっては、治療しても助からないこともありえます。

故に、シェーグレン症候群が原因で、悪性リンパ腫になってしまった人の寿命は短いと言えるかもしれません。

 

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■シェーグレン症候群は完治するの?

クローバー-春-植物

恐らく、私も含めて皆さんが一番知りたいのは、

  • シェーグレン症候群は完治するのか?

だと思います。

結論から言うと、

  • 完治は難しい

と言うのが現状です。

完治に関しては、今後の医学の発展に期待するしかないでしょう。

しかしながら、症状の度合いによっては、症状そのものを軽減させることが可能です。

特に、二次性のシェーグレン症候群の場合は、以下の方法を日常生活で続けることで、症状を軽減させることができます。

  • ストレスを避ける(ストレスをためない)
  • 規則正しい生活を守る
  • 睡眠を十分とる
  • バランスのとれた食事をとる
  • 適度な運動
  • 適正体重を守る
  • 強い日差しを避ける(日焼けしない)
  • 寒さ対策をする
  • 適正な投薬を続ける
  • 病院での定期診察を怠らない

以上、こんなところですね。

健康的に生活する上では、当たり前のことばかりですね。

しかしながら、これらを全部守れている人は以外に少ないのです。

やっぱり、人付き合いがあったり、決まった日常生活に飽きてしまったりすると、これらの決まり事を守れないことがあります。

また、普段しないことをしてしまうなど、体調を崩してしまう原因を自ら作ることもあります。

普段の怠惰な生活に要注意ですね。

 

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■まとめ

  • シェーグレン症候群中年女性に多い病気
    (年齢的には40代後半から50代の女性が多い)
  • 自己免疫疾患と考えられているが
    根本原因はわかっていない
  • 主な症状異常乾燥
    目や口の中の腫れ

    臓器の異常など様々
  • 診断方法は以下の4つ
     ・リンパ球浸潤のチェック
     ・唾液分泌量のチェック
     ・涙の分泌量のチェック
     ・抗体検査で陽性反応チェック
      (抗SS-A抗体or抗SS-B抗体)
  • 稀に男性や子供でも
    発症することがある
  • 現時点では完治できない
  • 患者の寿命は様々
  • 厚生労働省から難病指定されている
  • 症状によっては生活習慣の改善
    病状を軽減できる

以上

 

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■【番外編】シェーグレン症候群にかかった芸能人など

  • 菊池桃子さん (タレント 大学客員講師)
  • 和田アキ子さん (歌手 タレント)
  • ビーナス・ウィリアムズさん (元世界一テニスプレーヤー)

こんなところですね。

どなたも元気そうに見える方々ですが、意外な人がかかっていることがあるんですね。

では、今回はこの辺で。

 

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