【お盆】迎え火と送り火はいつ?やり方と時間帯は?

この記事は約4分で読めます。

お盆に行う行事に、迎え火送り火があります。

これらの行事は、お盆の期間の始め終わりに行う儀式です。

迎え火送り火はいつ行うのか?

一般的には、

  • 迎え火8月13日午前中
  • 送り火8月16日夕方ごろ

に行います。

具体的なやり方は、次の項目で解説します。

■迎え火と送り火の具体的なやり方

◆まず準備するもの

  • オガラ(麻の木の芯)
  • 焙烙(ほうろく)=オガラを乗せるお皿
    専用のものが無ければ、市販の小さな素焼きのお皿でOKです。
  • 火種(ひだね)
    本来は、火種はお寺さんからもらいますが、マッチやライターなどで自分で火をつけてもOKです。現在は、ほとんどの人がそうしていると思います。

いずれも、お盆の時期が近付けば、近所のスーパーやホームセンター、花屋さんなどで売り出されるので、その時に買えばOKです。

迎え火の具体的なやり方

  1. 13日午前中に、玄関先で、
  2. 焙烙(お皿)にオガラを乗せる。
  3. オガラをつける。
    (火がつきにくい場合は、紙などの燃えやすいものをオガラに混ぜて火をつけるといいでしょう。)
  4. 黙とうする。
    (時間は1分弱程度でOKです。)
  5. をかけて火を消す
    (オガラが燃え尽きるまで放置してからでもOKです。)

送り火の具体的なやり方

  1. 16日夕方に、玄関先で、
  2. 焙烙(お皿)にオガラを乗せる。
  3. オガラをつける。
    (火がつきにくい場合は、紙などの燃えやすいものをオガラに混ぜて火をつけるといいでしょう。)
  4. 黙とうする。
    (時間は1分弱程度でOKです。)
  5. をかけて火を消す
    (オガラが燃え尽きるまで放置してからでもOKです。)

以上、こんなところですね。

基本的に、迎え火送り火のやり方は同じです。

違うのは、行う日にちと時間帯だけです。

ただし、地域や宗派によってはもっとやり方が複雑で、上記とやり方が異なる場合があります。

中には、迎え火や送り火を焚いた際に、灰になったオガラの上をまたぐという習慣もあります。

またぐことで、来年までの無病息災を願うそうです。

またぎ方は、玄関から外に向かって3回またぐそうです。

いろいろとあるんですね~。

■なぜ8月13日と16日に行うのか?

現在定着している8月のお盆は、新盆と言います。

実は旧暦では、お盆の期間は7月13日~7月16日で、迎え火と送り火は、それぞれ7月13日と7月16日に行われていました。

ところが、1872年(明治5年)に、日本の暦が旧暦から新暦に変わりました。

その際に、旧暦で行われていたお盆の行事も、新暦に合わせて日にちをズラしたのです。

というワケで、現在のお盆の期間は8月13日~8月16日で、迎え火は8月13日送り火は8月16日に行われるようになったのです。

ちなみに、今でも地域によっては、旧暦のお盆の期間に迎え火と送り火をおこなうところがあります。

旧暦の風習が今でも残っているところがあるのです。

■迎え火と送り火の目的

送り火と迎え火は、

  • 迎え火ご先祖様や故人の霊自宅へお迎えする儀式。
  • 送り火ご先祖様や故人の霊あの世へ無事に送り出す儀式。

という目的があります。

迎え火でお迎えした霊を、お盆の期間中、お供え物でもてなします。

で、お盆の終わりの日の夕方に、送り火で帰っていただくというワケです。

つまり、お盆の行事は、

“霊的な意味での親戚の集まるイベント”

と思ってもらってOKだと思います。

現代では、生活様式における様々な分野で文明が進んでいるため、迎え火や送り火などの日本古来の習慣が少しずつ廃れてきています。

せめて、お盆くらいは、日本古来の習慣を守っていきたいものですね。

では、今回はこの辺で。

 

TOPへ戻る

サイトトップへ戻る

 

■関連項目

【お盆 法事 お彼岸】お供え物には何がいいのか?
お供え物について悩んだことはありませんか?実は、お供え物に関しては、お盆やお彼岸に限らず、特別な決まりがあるわけではありません。「こうじゃないといけない」という厳格なルールのようなものは無いのです。基本的に、お供え物は、 故人が好きだったモ...
【お盆 法事 お彼岸】仏壇にお線香をあげる時の正しい作法
法事の際、仏壇にお線香をあげる機会も少なくないと思います。そこで今回は、仏壇にお線香をあげる時の正しい作法についてチェックしてみました。基本的な作法の流れは以下のとおりです。 仏壇の前に正座して一礼。 お供え物を仏壇の前に供える。 ろうそく...
【お盆 法事 お彼岸】お墓参りで供えるのに向いている花の選び方
お墓参りでお供えする花は、何でもいいワケではありません。実は、お墓参りのお供えの花には、向いている花と向いていない花があるんです!今回は、お墓参りでお供えするのに向いている花と向いていない花など、お花の選び方について解説させていただきます。...
【お盆 法事 お彼岸】お墓参りの正しい作法
お墓参りの順番は、 お墓の掃除 お花を供える お供え物をする 線香をあげる 合掌する 帰り支度が基本となっています。(お墓の掃除に関する詳細はこちら)実は、それぞれに正しい作法があります。今回は、それぞれの作法について、わかりやすく解説させ...
【お盆 法事 お彼岸】お墓の正しい掃除方法
お盆の時期に行う法事で、最もポピュラーな行事はお墓参りですよね。その際にお墓を掃除するのは当然のこと。お盆にあの世から帰って来るご先祖様を敬い、キレイなお墓でお迎えするという意味で、お墓の掃除は大事なことです。しかしながら、実は間違った方法...