芥川賞と直木賞の違い

この記事は約2分で読めます。

◆芥川賞や直木賞って
具体的にどう違うのか?

今回は、その違いについてちょっと書いてみます。

違いを説明するには、
これらの賞の定義を知らなくてはなりません。

まずは、各賞の定義から。

■芥川賞と直木賞の定義

芥川賞は、
純文学の新人に与えられる文学賞

直木賞は、
無名・新人~中堅作家の
大衆小説作品に与えられる文学賞

両賞の定義を簡単に説明すると以上のようになります。

ちなみに、芥川賞や直木賞は通称。

正式名称はそれぞれ、芥川龍之介賞直木三十五賞

それぞれ、有名な小説家の名前が、そのまま賞の名前になっています。

↓芥川龍之介 (あくたがわ りゅうのすけ)

↓直木三十五 (なおき さんじゅうご)

■芥川賞と直木賞の違い

芥川賞と直木賞には大きく分けて4つの違いがあります。

  1. 作品のカテゴリ(ジャンル)の違い
  2. 受賞対象の違い
  3. 作品の長さの違い
  4. 作者のキャリアの長さの違い

◆違い1:作品のカテゴリ(ジャンル)の違い

芥川賞純文学作品で、
直木賞大衆小説作品

この違いは、
定義を見ただけでもわかりますね。


◆違い2:受賞対象の違い

芥川賞作品を書いた人物が対象。
直木賞作品そのものが対象。

まあ、結局のところ、受賞の名誉と実績は作者本人が受け取るので、大した違いはありませんね。

どちらにしろ名誉なことです。


◆違い3:作品の長さの違い

芥川賞では、
短編~中篇くらいの比較的短い作品
直木賞では、長編も含まれます。


◆違い4:作者のキャリアの長さの違い

芥川賞新人が対象

直木賞無名および新人~中堅クラスまで。
直木賞は対象者が幅広い

しかし、近年の芥川賞の受賞者には、阿部 和重(あべ かずしげ)さんなど、とても新人とは言えない名作家が受賞していることもあります。

また、直木賞の選考では、実績のある名作家が選ばれることが多い

なので、新人が直木賞をとることは難しくなっている模様。

つまり、芥川賞・直木賞のどちらにおいても、新人という定義は半ば形骸化しているのが現状のようですね。

でもまあ、どちらの賞も、優れた作品と作者に贈られる立派な賞

その名誉は今も昔も変わりないのです。

では、今回はこの辺で。

 

TOPへ戻る

サイトトップへ戻る