皆さんは草と木の違いってわかりますか?
草も木も、どちらも同じ植物です。
「違い?草は小さく(低く)て、木は大きい(高い)んだろ?」
確かにそうです。(笑)
ですが、例外もありますよね?
ひまわりのように背が高い草もあれば、盆栽のように小さい木だってあります。
「じゃあ、結局同じなんじゃないの?」
いいえ、違います。(笑)
草と木には、もっと明確な違いがあるんです。
その明確な違いとは何なのか?
その答えはズバリ、
年輪ができるかできないか
です!
切り株など、木の断面に見られる、何重もの輪が年輪です。
年輪は、樹皮の内側にある植物細胞が、層を作りながら成長した跡です。
つまり、太い木程、年輪も多いということになりますね。
木には年輪ができますが、草には年輪ができません。
実は、植物学的に植物を大きく分けると、
- 「草本(そうほん)」
- 「木本(もくほん)」
の2種類に分類されるそうです。
- 年輪ができる方を木本=木
- 年輪ができない方を草本=草
と呼びます。
草に分類される植物を身近な例で例えると、
- トウモロコシ
- ひまわり
- クローバー
- バナナ※
- パイナップル
などですね。
(※バナナの幹の断面は年輪に見えますが、実は葉っぱが重なっているだけで年輪じゃないそうです。)
バナナやパイナップルは、大きさ(高さ)的に木だと思っていましたが…
実は草だったのです!
意外でしたね!!
でけー草だなぁ…。(笑)
次に、木に分類される植物を身近な例で例えると、
- イチョウ
- 桜
- 梅
- 椿
- ラベンダー
などが木です。
「えっ?!ラベンダーは草の花じゃないの?」
と驚かれる方もいらっしゃると思います。
でも実は、ラベンダーは木だったのです!!
ラベンダーは草に見えますが、
下の部分に幹がしっかり生えていて、幹の断面には年輪があります。
ラベンダーは北海道が名産地ですが、かの有名な美瑛(びえい)の丘にある、見事なラベンダー畑のラベンダーは全て木です。
そう、私たちは、
“ラベンダーという名の巨大な森林を見ていた”
ことになるワケですね。
驚きながらも、少し面白いと思いました。
植物とは、違った角度から見ると、実に興味深くて面白いですよね。(笑)
あなたも、公園などで植物を見かけたら、それが草か木か考えてみてはいかがでしょう?
まあ、ほとんどの場合、判断に迷うような珍しい植物はありませんけどね。
では、今回はこの辺で。