レジスタンスの一員、レナーテの正体は、
ブレイクワールドの創造主、マザーの中枢部。
バーチャルコロシアムとテレジアを作ったのもレナーテ。
彼女が肉体を持って存在しているということは、
マザー自体は、巨大な生体メカと言える。
つまり、レナーテ自身がマザーの頭脳であり、
それ以外の機械の部分がコアということになる。
彼女はブレイクワールドの創造主であり、
管理者として世界を見守ってきたが、
コアの原動力として使用したマデュライトには
邪悪な意志が宿ったマ素が含まれていた。
そして、長い時間をかけてマ素が増殖し、
いつしかコアの大部分が意志を持ったマ素に浸食され、
マザーとしての機能が狂い、暴走し始めてしまった。
そこでマザー中枢部がマ素に浸食される前に
マザーから自身を切りはなし、
人間のレナーテとしてコアから脱出した。
以後は、正体を隠し、
ブレイクモンスターたちから逃げる日々だったが、
ある日、ブレイクモンスターと戦う組織、
レジスタンスのモンスターマスターのアンセスに出会う。
以後、彼女はレジスタンスの一員として、
ルキヤやアンセスと共に行動するようになった。
不死身とも言えるほど強かったアンセスだが、
尽きることが無いブレイクモンスターの襲来に、
やがてアンセスは力尽きてしまう。
彼の死を悼んだレナーテは、
アンセスの肉体と能力を完全に複製し、
別の人物の精神を憑依させることで
次のアンセスを作り出す計画、
いわゆる「ジョーカー計画」を立てて
実行したのだった。
しかし、肝心のアンセスの能力を使いこなせる者が
ほとんどおらず、計画はとん挫していたが、
アンセスの弟が自ら志願し、アンセスとして
ブレイクモンスターと戦うことになった。
それが主人公。
何度殺されても、肉体と能力のスペアは
無限に複製できるため、敵から見たら
不死身に見える。
故に、ブレイクモンスターを操るダークマスターは、
「アンセスを殺せないなら、
記憶を消して幻影の楽園に幽閉してしまおう。」
と考えたのだ。
主人公が最初の場所、楽園にいたのはそのため。
恐らく、数年は閉じ込められていたのだろう。
レナーテも、主人公がリアクターを起動するまで、
特殊な結界内に幽閉された主人公を
探し出すことができなかった。
肉体と能力の複製はいくらでもできるが、
精神だけは複製できないため、
レナーテも主人公を探さざるを得なかったのだ。
後はストーリーどおり、
記憶がない主人公をレナーテは
ルキヤとともに導いたのだった。
アンセス